ネットワークで桐を利用しているときにクライアントのレスポンスに不満を感じたり、外出先や自宅などからインターネット経由で会社のサーバに接続して、 桐データを利用したいと思ったことはありませんか?。
そんな不満や希望をお持ちの方にご提案したいのが「桐forTSE-2005」です。
 
 

桐forTSE-2005 活用事例
●商品概要
●Q&A
■ 良くある質問 ■
【2007年10月9日更新】
 【 桐forTSE-2005とは、どのような商品ですか。 】

「桐forTSE-2005」は、ターミナルサービスに対応した特別仕様の桐9-2005パッケージです。
ターミナルサービスとは、Windows® Server 2003 と Windows® 2000 Server(以下、Windows® Server)が提供する機能のひとつです。
Windows® Server マシンのターミナルサービスに接続することにより、クライアントからサーバ上の「桐」を操作することができます。

 【 ターミナルサービスとは何ですか。 】

Windows® Serverに標準で装備されているサービスの1つで、サーバーベースコンピューティングを実現するミドルウェアです。
ターミナルサービスが稼動しているサーバをターミナルサーバと呼びます。
クライアントは、ターミナルサーバに接続することで、サーバ上に用意された仮想デスクトップを使用して、サーバにインストールされたアプリケーションを実行できます。 あたかも、アプリケーションがクライアントパソコンで動いているかのように表示され、クライアントパソコン上のデスクトップを操作するような感覚で、サーバで実行しているアプリケーションを操作できます。


 【 通常版との違いを教えてください。 】

ネットワークで利用する場合、通常版の桐では、クライアントにインストールした桐を使ってファイルサーバにあるデータを利用します。
桐forTSEでは、サーバにインストールした桐を使ってサーバにあるデータを利用します。
クライアントはサーバで実行される桐を遠隔操作するに過ぎず、サーバから実行結果だけを受け取って、桐を利用した感覚を得ることができます。
クライアントで桐が動くのか(通常版の桐)、サーバで桐が動くのか(桐for TSE)、たったそれだけの違いなのですが、その違いが大きなメリットを生みます。


 【 どのような環境が必要ですか。 】

クライアントパソコンのほかに、以下のようなハードウェア/ソフトウェアが必要です。
  • ターミナルサービスマシン(Windows® Server 2003 / Windows® 2000 Server)
    性能は高いことに越したことはありませんが、メモリは最低でも2GB程度は搭載することをお勧めします。
    デュアルCPUについては、Windows® Serverは対応しておりますが、桐は対応していません。
    また、64bit CPU については桐は対応しておりません。
  • クライアントライセンス(CAL)、および、ターミナルサービスライセンス(TS−CAL)
    サーバに接続するクライアント数やクライアントに採用しているOSの種類に応じて、必要なライセンスを揃えてください。
  • 桐forTSE-2005
    5ユーザを超えるユーザ数については、足りないユーザ数分を「桐9-2005追加ライセンス」で補ってください。
  • その他
    ネットワーク機器(ネットワークカード、ケーブル、ハブ、ルータなど)

 【 桐が実行したときにサーバが消費するメモリ量を教えてください。 】

ターミナルサービスで桐が実行される毎に、1ユーザあたり約40MBのメモリを消費します。


 【 1台のサーバに何台までクライアントを接続して使うことができますか。 】

サーバに搭載するメモリの量やハードウェアの性能、ネットワークの状態などによりますが、ターミナルサービスの場合では2〜5台のクライアントでご利用いただけます。
それ以上のクライアントを接続する場合は、サーバを2台にする、「ユーザをいくつかのグループに分け、共有管理情報ファイルの場所を別にする」などの対処をしてください。


 【 インターネット経由でサーバに接続し、桐を使いたいのですが。 】

インターネットを利用して2つの拠点間を専用線のように相互接続できるVPN(Virtual Private Network)を使って、ターミナルサービスに接続することにより、桐がご利用になれます。
外出先や自宅からインターネットを使用して会社のターミナルサービスに接続して「桐」を利用するといった使い方ができます。
VPNを利用するには、サーバ側に固定IPアドレスが割り振られたインターネット回線、VPNに対応したルータなどが必要です。


 【 クライアントパソコンが Linux や Mac なのですが。 】

ターミナルサービスに接続できるクライアントパソコンは Windowsを採用したものだけです。


 【 ライセンスについて教えてください。 】

ターミナルサービスで桐を利用する場合は、サーバで使用するサーバライセンスのほかに、クライアントで使用する次の3つのクライアントライセンスが必要です。
例えば、5台のクライアントパソコンが1台のターミナルサービスに接続し桐を利用する場合は、 a、b、cそれぞれのライセンスが5つずつ必要となります。
  1. Windows® Server クライアントアクセスライセンス(CAL)
    クライアントがサーバに接続するときに使うライセンスです。

  2. Windows® Server ターミナルサービスライセンス(TS−CAL)
    クライアントがターミナルサービスを利用するときに使うライセンスです。

  3. 桐forTSE-2005ライセンス
    クライアントが桐forTSEを利用するときに使うライセンスです。
    桐forTSE-2005は5ユーザ版(サーバセットアップCD-ROM付き)で販売しています。

なお、マイクロソフト製品は、桐ストアでは取り扱っておりません。
最寄りのパソコンショップなどでお買い求めください


 【 今まで使っていた桐データはどうなりますか。 】


桐9-2004、桐9-2005、桐9-2006、桐9-2007のファイルとは完全互換ですので、そのままご利用いただけます(ただし、セキュア化されたファイルは扱えません)。
桐ver9のファイルとはレポートの一部の機能を除き互換性があります。
桐ver9より前のバージョンのファイルについては上位互換になります。
桐forTSEで保存したファイルを桐ver9より前のバージョンで使用することはできません。


 【 一括処理を作成したいのですが、特別な組み方が必要ですか。 】

  • 変数(値)について
    ユーザ毎に仮想的に構成されたWindowsデスクトップ上で桐が実行されることから、変数(値)はユーザ毎に管理されます。
    他ユーザの変数操作の影響を受けたり、変数が混ざるようなことはありません。
  • ファイル操作について
    ファイル操作については、ユーザ毎に管理されないのでご注意ください
    別ユーザのファイル操作により、ファイルが上書きされたり削除される可能性があります。
    ユーザ毎にフォルダを用意したり、ユーザ名を含めるなどしてファイル名が重複しないよう工夫してください。
  • 印刷について
    ターミナルサービスを利用するときは、サーバの管理下にあるネットワークプリンタに印刷するのが基本です。
    クライアントに接続したプリンタに印刷することもできますが、ターミナルサービスに対応したプリンタドライバが必要であったり、 サーバからクライアントに送信される印刷データが原因で、クライアントのレスポンスが低下したりします。
  • 画像データについて
    画像データをあつかう処理は、サーバに負荷が掛かるため、クライアントのレスポンスが低下します。
  • 画面の再描画が頻繁に発生する処理
    縦や横方向に長い表をあつかった編集画面でスクロールしたり、印刷プレビュー画面でページ切り替えをしたりした場合などは、 再描画ごとにクライアントに画面データを送信することから、クライアントのレスポンスが低下します。

 【 通常版の桐からアップグレードできますか。 】

桐ユーザに対するアップグレードや優待販売のようなサービスはありません。
新規にお買い求めいただくこととなりますので、ご了承ください。


 【 価格を教えてください。 】

メーカ希望小売価格は、オープンとなっています。


 【 マニュアルは付いていますか。 】

マニュアルは別売になります。
桐ノーマル版などで採用されているマニュアルAセット、オンラインヘルプを印刷したBセットなどがあります。
マニュアルの内容に関しては、桐ストアをご参照ください。

 【 活用するための解説書のようなものはありますか。 】

申し訳ございません。ご用意しておりません。


 【 サポートはどうなりますか。 】

本商品のサポートは、桐のシステム開発を専門におこなっているSIディーラーが有償でおこないます。
メーカである管理工学研究所のユーザサポート窓口は、本商品についての技術サポートサービスを用意していません。
なお、一般的な桐の質問(表の操作手順など)には、管理工学研究所のユーザサポートで対応いただけるようです。

 【 環境設定はどのようにおこないますか。 】

環境設定は、クライアントから桐を起動しておこないます。
  1. ターミナルサービスに接続し、サーバの桐を起動します。
    → クライアントのハードディスクにインストールした桐ではありません。ご注意ください。

  2. 桐の環境設定をおこないます。
この環境設定の作業は、サーバに接続するユーザすべてに必要ですので、利用するユーザ名全員について繰り返しおこなってください。


 【 表の共有の設定はどのようにしますか。 】

表ファイルを複数のユーザで共有して利用するには、「共有管理情報ファイルの場所」の登録が必要です。
  1. 共有管理情報ファイルを格納するための共有フォルダをサーバ内に作成します。
    フォルダ名は任意で構いませんが、英数字を使ったショートネーム形式(8.3形式)で作成されることをお勧めします。

  2. 作成した共有フォルダに仮想ドライブ名を割り当てます。

  3. クライアントからターミナルサービスに接続し、サーバの桐を起動したら環境設定をおこないます。
    「共有管理情報ファイルの場所」の入力欄に先ほど割り当てた仮想ドライブ名を指定します。

 【 クライアントパソコンがターミナルサービスに接続するにはどうすれば良いですか。 】

リモートデスクトップを使用して、サーバのターミナルサービスに接続します。


 【 サーバに接続したらすぐに桐が起動する、または、一括処理が実行するようにしたいのですが。 】

次の手順で設定をおこなってください。
  1. ターミナルサービスの[スタート] ボタンから、[プログラム]-[管理ツール]-[ターミナルサービス構成]を選びます。

  2. コンソールツリーで [接続]をクリックしたあと、右側の[RDP−Tcp]をクリックして選び、メニューバーから[操作]-[プロパティ]を実行します。

  3. [環境]タブをクリックし、「ユーザーのプロファイルとクライアント接続マネージャウィザードの設定より優先にする」の設定をオンにします。
    → 「ユーザーのログオン時に次のプログラムを実行する」が設定できるようになります。

  4. [プログラムのパスとファイル名]に"kiri9.exe"をフルパス表記で指定します。
    もし、起動と同時に一括処理を実行するのであれば起動時パラメータ「 -R <一括処理ファイル名> 」を併せて指定してください。
    ( 例:C:\K3\KIRIV9\System\KIRI9.EXE -R "main.cmd" )

 【 サーバ接続と同時に桐を起動したとき、桐を終了時にクライアントが無反応になります。 】

サーバ接続と同時に桐を起動する設定をすると、桐の終了後に、自動的にサーバから接続解除するようになりますが、この処理が無反応になることがあります。
サーバのセットアップフォルダ(規定値:C:\K3\KIRIV9\System\)にある、ファイル"MTDRV41.EXE"を削除するか、または、"MTDRV41.OLD"などのようにリネームしてください。
なお、この操作により日本語入力のときの記号入力、部首一覧入力、画数一覧入力、JISコード入力の機能が使えなくなります。


 【 桐ファイルパレットを使うとき、見えると困るフォルダを隠したいのですが。 】

NTFS(NT File System)を利用して、セキュリティ設定をおこなってください。


 【 クライアントパソコンに接続したプリンタで印刷したいのですが。 】

ターミナルサービスをサポートしているプリンタを利用するときは、以下の手順で設定をおこなってください。
なお、サーバで処理された印刷ジョブがクライアントプリンタに転送されることから、転送するデータの量(サイズ)やネットワークの状態によっては印刷に時間が掛かることがあります。とくに、低速な回線を利用している場合は処理に時間が掛かりますのでご注意ください。
    【クライアント側の操作】
  1. [コントロールパネル]の[プリンタ]を使って、目的のプリンタを共有するように設定します。

    【サーバ側の操作】
  2. クライアントパソコンに接続したプリンタドライバをインストールします。
    →インストールするドライバは、ターミナルサービス対応である必要があります。

  3. プリンタドライバのプロパティを操作し、印刷の出力先ポートをクライアントプリンタに変更します。

  4. サーバ接続時にクライアントのプリンタに自動的に再接続する必要があれば、5.以降の設定もおこないます。

  5. [スタート] ボタンから、[プログラム]-[管理ツール]-[ターミナルサービス構成]を選び、コンソールツリーで [接続]を選んだら、[プロパティ] をクリックします。

  6. [クライアントの設定] タブの [接続] で、[ユーザー設定の接続設定を使う] チェックボックスをオフにします。

  7. [ログオン時にクライアントのプリンタに接続する] チェック ボックスをオンにします。

 【 ロードバランス(負荷分散)はどうなっていますか。 】

ロードバランスとは、並列に運用されているサーバ間の負荷がなるべく均等になるように処理を分散して割り当てることです。
Windows® Server はロードバランスに対応していますが、桐はロードバランスには対応しておりません。


 【 桐forTSEで使っているデータを通常版の桐とも共有で使いたいのですが。 】

ターミナルサービスで桐を使っている(共有モードで表を使用中)ときに、別のユーザがクライアントのローカルなドライブにインストールされた桐を使って、ターミナルサービスの桐が利用中の表を開こうとした場合、 割り込んできたクライアントから送信される共有管理情報がトラフィックの遅延などでサーバに遅れて届いたり、ファイルの取り扱い(ファイルオープン・クローズ)のタイミングがサーバのタイミングとズレる ことが原因でトラブルを起こす可能性があることが判明しています。

また、ターミナルサービスに対応していないバージョンの桐を混ぜた場合は、他の桐forTSEユーザが表ファイルを専有でファイルロックを掛けているにも関わらず開けてしまうことができ、 高い確率でデータを壊すことも把握しております。

このようなことから、桐 for TSEであつかう表は、桐 for TSEだけで利用するような運用をしてください。


 【 サーバを増設することになりました。増えたサーバの分の桐forTSEはどうなりますか。 】


増えたサーバの台数分、桐 for TSEをお求め下さい。


 【 ネットワークを10BASEから100BASEにアップグレードするとレスポンスは向上しますか。 】

クライアントパソコンのプリンタを利用していたり、ネットワークが混んでいたりしているときは、それなりのレスポンスの向上はあると思われます。
一般的には、サーバのメモリを増設したり、ハードディスクをグレードアップしたりする方法(例:ディスクアレイを採用する)や、サーバを増設してロードバランスを図るほうがレスポンス向上につながります。


 【 低速な回線で利用するとき、桐が使えるようになるまで時間が掛かります。 】

無駄なトラフィックを最小限に抑えるため、サーバのデスクトップ画面の壁紙を表示しないようにする、桐の起動時画面(スプラッシュ)を表示しないようにする、 などの設定をおこなっていただくことをお勧めします。
サーバのデスクトップ画面の壁紙を表示しないようにするには、次の手順で設定をおこなってください。
  1. ターミナルサービスの[スタート]ボタンから、[プログラム]-[管理ツール]-[ターミナルサービス構成]を選びます。

  2. コンソールツリーで [接続]をクリックしたあと、右側の[RDP−Tcp]をクリックして選び、メニューバーから[操作]-[プロパティ]を実行します。

  3. [環境]タブをクリックし、[壁紙を無効にする]の設定をオンにします。
    → 設定は、次回以降の接続から有効となります。


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